ジレンマを感じる|歯や歯茎に痛みがある方は小室歯科医院にご相談下さい。

Dr.小室のブログ

2015年9月 8日火曜日

ジレンマを感じる

こんにちは。
鴻巣市の歯科医院。
小室歯科医院。院長の小室です。

日々の診療において、病気に侵された歯は
出来る限り理想的な治療をしたいと思って
います。
しかし、時に理想的な治療が出来ない事が
あります。
色々理由はありますが、自分の技量の
問題もあったりと、限界を感じる事があり
ます。
今日もその限界を感じる症例がありました。
治療器具を患歯まで届かす事が出来ない
のです。ある程度の事は出来たのですが
理想形ではありません。
患者さんには、全てお話ししました。
理想形に出来ない状態でどのような治療を
して行くか、今後起こりうる可能性など全て
です。
患者さんは、理解が深く話を聞いてくれました。

歯科医師は、人の歯を治療する事が許された
人間です。
歯の病気を治して欲しいと求められれば、治す
義務もあります。
しかし、ここに理想通り治せない自分が居ます。
完璧な人間ではありません。
私は、そこにジレンマを感じます。
今、私にできる事は、責任を持って日々診療に
あたり、理想を見出して行く事です。
勿論この患者さんにもそうです。その状態、状況
に於いての理想形は何かをです。